生命保険について

生命保険について

 

「万が一」の時に備え、ご家族に生命保険を活用して経済的な準備をされている方は多くいらっしゃいます。実際に約9割の世帯が、生命保険に加入しています。ご契約者様は「残された家族に迷惑をかけないように、また経済的な負担をかけないように・・」とお考えの方が多いと思います。

しかし、実際にはこの残された生命保険がきっかけに「相続」が「争族」になってしまうケースがあります。生命保険金は受取人の固有の財産となるため遺産分割協議の対象となりません。

故人の財産を家族で分ける際に、生命保険金は「分ける」対象とならず受取人に全額が支払われます。

近くに住む長女は、3人の高校生と大学生を抱えながら教育費の捻出のために近くのスーパーでパートをしていました。しかし、2年前に他界した父に続き、母も介護が必要となり仕事の時間を最小限に抑え、親のサポートに多くの時間を費やしました。遠方に住む長男は労いの言葉こそかけてはくれましたが、仕事の都合で母のサポートまでは協力を得られない環境にありました。

お亡くなりになられたお母様は、何かあったときのために受取人をご長男として1000万の生命保険を準備されていました。

亡くなった親の財産は住居用マンション(500万)と預貯金の1000万円。

法定相続分で1/2づつ分けることになりました。生命保険は受取人が長男となる契約のみです。

長男は母の財産750万と生命保険金をあわせて1750万、長女は母の財産750万を受け取る

ことになりました。長女はこれまで両親を献身的に支えてきました。

納得のできない長女夫婦は長男夫婦と話し合いの場を持つように求めました。

そこではどういった会話がされたのでしょうか。おそらく穏やかな会話ではないでしょう。

生命保険の受取人は元々ご主人でした。ご主人がお亡くなりになられた時に、保険の担当者がやってきて受取人の変更が必要なのでお子さんのどちらかを指定して下さいと言われ、深く考えずに長男を受取人としたそうです。

今回のケースでは生前にお母さまが生命保険の受取人を指定することで、遺産分割に不公平が生じることや受取人を複数人指定できることをご存じであれば回避できたトラブルかもしれません。そのほかにも事前に対策が取れていれば・・とう点はいくつかあります。

また、遺言書には家族への想いや考え、メッセージを伝えることができる付言事項というものがあります。詳しくはまた別のコラムでご紹介します。

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